血液がドロドロ

 
私達の生活は実に便利になり、夏でも冷蔵庫に入れておけばたいていの食べ物は腐らせることなく、長時間の保存が可能です。
 
なぜ、冷蔵庫に入れておけば大丈夫なのでしょうか。
 
言うまでもなく、室内温度の関係によるものです。ですから、生鮮食品である肉や魚を、冷蔵庫に入れないで長時間、放置しておけば・・・・
 
考えただけでもゾッとしますよね。
悪臭が周囲に漂いますし・・・
 
スーパーマーケットで買ってきた魚や肉でしたらほとんどの人が、すぐに冷蔵庫の中へしまうなど、それに気を配りますが、でも、・・・
 
便秘さんのお腹の中は、魚や肉を冷蔵庫にも入れずに長時間、放置しているのと非常に近い状況になっておりますが、ほとんどの便秘さんは、そのことをあまり、気にはしていないようです。 


いや、本当は気にしているのかな?

消化管は、常時、約 37℃ で維持され、食物の発酵(良い意味では発酵=悪い意味では腐敗)の条件が備わっています。小腸と大腸を合わせると約7.5メートルの長さになり、腸は大変長い、長~い発酵器ということになりますが、便秘さんの場合にはその大切な腸が、発 酵 器 というより腐 敗 器 になってしまいます。
 
発酵も腐敗もどちらも、微生物の影響によってタンパク質、その他の栄養素が別の物質に細かく分解されてゆくという点では同じことです。しかし、生成される物質は、発酵では身体に役に立つ物質が生成されるのに対して、一方では有害物質を生み出します。
 
★ 体に取り込まれた魚肉類は、どんなに新鮮でも腐りやすいので速やかに排泄しなくてはなりませんが、いつまでも小腸や大腸に溜め込んでいる(便秘をしている)と、魚からはヒスタミン、肉からはニトロソアミン など、とても有害な毒素 が産生され、これが病気の原因となってしまうのです。
 
自分のお腹の中が生ゴミの収集所になってしまったら、それはもうたまりませんよね。
でも、実際はそうなっているケースが多いのですよ。
 
★ 残念なことに腸は、体に 有益 なものと 有害 なものとを区別し、有益なものだけを吸収し、有害なものは無視するという器用なことができません。ですから、腸内にあるものはすべて吸収してしまうのです。
 
それはちょうど、雑草が除草剤によって枯れてしまうのと同様で、植物の根も動物の腸と同じように良し悪しを問わず何でも吸収してしまうため、雑草は不運な運命をたどってしまうのです。
 
★ 腸が有害なものをたくさん吸収しますと、当然ながら血液は汚くなり、そして、血液の流れは著しく悪くなり、どのような病気となっても仕方がないような状況、万病の元を身体の中に構築 してしまうのです。


まとめ

健康の基本は、あくまでもサラサラとしたきれいな血液が身体の隅々にまで滞りなく流れゆくことにありますが、それがうまくできている場合には、病気の原因となりうる雑菌やウイルス、ガン細胞などは決してその場には繁殖できず、病気の巣とはならないのです。
 
世に病気の種類はたくさんありますが、突き詰めてゆくと、最終的には「病気は汚い血液に原因あり」ということになるでしょうか。きれいな血液は、きれいな腸からつくられます。