食べ過ぎ

 
私の知る限り、便秘さんの大半は、自分では気づかないだけで、必要以上にたくさんモノを食べているようです。
 
これは、誰よりも私の方がたくさん食べる。とか、あの人よりは私の方が小食だ。というような他人との比較(相対的比較)でのことではありません。絶対的比較ですが、あなた自身の消化能力に対して、どれくらい量を食べているのか?  という「主観的な問題」です。
 
例えば・・・お相撲さんが、ご飯をどんぶりで3杯食べたとします。彼に言わせると、まだまだ腹8分目だそうです。
 
それに対して、胃腸の弱い、消化能力の低い人が、お茶碗にたった1杯のご飯を食べたとします。でも、「ちょっと食べ過ぎてしまったかな~ なんとなくお腹が張るようだ!?」 ということもありますよね。こんな感じです。
 
他人のお腹の状態はその人自身でなければ分からないという一面があります。そういう面からの「食べ過ぎ云々」の話です。
 

食べ過ぎていると

消化 吸収 排泄 この3つがうまく3拍子揃ってはじめて身体は健康と言えるのです。ところが、たくさんモノを食べてしまうと、はじめの段階の 消化作用、そして、次の段階の 吸収作用 のために、身体に蓄えられているエネルギーの大半が使い果たされてしまい、最終段階の排泄作用 にまで充分なエネルギーがまわらなくなります。そのために、排泄能力が落ちてしまう = 便秘 という皮肉な結果となるようです。
 

快便さんのエネルギー配分(全体=100%)
消化=25% 吸収=25% 排泄=50%
まだまだ排泄能力に余力がありますね

 

内臓お疲れ気味さんのエネルギー配分
消化=40% 吸収=40% 排泄=20%
少し排泄能力が低下気味でしょうか?

 

食べ過ぎ便秘さんのエネルギー配分
消化=48% 吸収=48% 排泄=4%
排泄に回るエネルギーがたったのこれだけ?
これではウンチが出なくても不思議ではない!

 
 

食べ過ぎを検証してみましょう

食べ過ぎの兆候としては・・・
 
★ よくカゼを引く     
☆ カゼを引いたら治りにくい
★ 切り傷が治りにくい   
☆ 鼻がよくつまる     
★ タンがよく出る     
☆ 筋肉が堅い       
★ 皮下脂肪が硬い     
☆ 食事の間にお腹が空かない 
 
 排泄能力を高める秘訣は小食にあります。 

 


食べ過ぎ  p a r t . 2

ご飯はいつ食べるのでしょうか?
よくよく考えるとこれも非常に変な質問です。
「お腹が減ったから食べる!? 」 でも、最近はそうとばかりは限りませんよ。

★ 腹が立ったから食べる 
☆ イライラするから食べる
★ 物足りないから食べる 
☆ 悔しいから食べる   
★ 寂しいから食べる   
☆ 不安だから食べる   

 
まあ、まあ、いろいろな動機がありますね。
 
とにかく食べるということは、ただ単に、お腹が減ったから食べるというシンプルなことではなさそうですね。お腹が減っていなくても、心が何かを食べたいと思ったら人はモノを食べるわけですから・・・
 
しかし、心が食べたいと思っていても、身体が食べモノを欲しがっていなければ・・・
そうですよね。食べ過ぎの為に、内臓は疲れ果ててしまうのです。
 


頭で考えてモノを食べていると・・・

最近の傾向として、栄養のことを考え、頭でモノを食べている人が増えています。腹が減っているから食べるという原始的な欲求からではなく、食べておいた方が良さそうだから・・・ という頭脳的判断でモノを食べているようです。そのことが便秘の原因となっている不思議な時代でもあります。
 
「これくらいは食べないと栄養不足に・・・」
「1日3度の食事は絶対に・・・」などなど。
 
これらに共通することは、本当にはお腹が減っていないのに、食べておかないと身体に良くないだろうから・・・と思って、それで無理しても食べているということです。
 
私たちの身体は、本来、頭で栄養のことなど考えながら食べなければならいほど、無知なものではありません。むしろ、頭でいろいろと考えすぎて身体の要求を無視するから、身体感覚がどんどん鈍くなるのです。
 


改善方法

1)お腹が減いた! と、感じてから食べる。
 
2)お腹が空かないのに、無理には食べない。
 
3)お腹が空いていても就眠前には食べない。