集中内観 体験報告 NO.127

実は、内観の前に両親を交えて3人で飲む機会があり、
いつもと違う雰囲気で、語り合うチャンスがありました。
うちの両親は仲がいいんだか、悪いのだか、
二人が近づくと、やんややんやとけんかが始まります。
(父は、家族だから許してくれるだろうという、勝手な思い込みの強い人です。
家族でも踏み込んではいけない個人の領域があることが理解できないのです。)
その日もいつもの調子で、父の失言が母の逆鱗に触れ、
せっかく和気藹々と3人で飲んでいたのに、ケンカモードに入ってしまいました。
 
父は人の気を引くため、
他人の(主に私の母について)悪口や毒を吐きます。
そうすることでしか会話の輪の中に入れない人です。
私はそういう父が大嫌いで、いつもシカトすることでの対処しかできませんでした。

その日、このままでは父は自分の言葉が、どれほど人を傷つけ
決して自分もいい気持ちにはなれない、
そんな悪循環に気づいて欲しくなりました。
父自身では気づかないかも知れない一言で、
どれだけ人生「もったいない」ものにしてきてしまったか!
父が哀れにすら見えました。

そして、幼い頃、
(多分)言うことを聞かない私に痺れを切らして父が私に言った
「妹のほうが、お姉ちゃんであるお前より、可愛い。」
が、どれだけ当時の私を傷つけ、そしてその傷を今もひきずっているのかを例に出し、
「そうやって父さんは、私より、もっと多く母さんを傷つけてきたんだよ。」
と、自分の言動に責任を持ってもらえるように言ったつもりです。
すると、母が父に代わって、
「申し訳なかった、そんなことを言ってしまったなんて。
そんなことは絶対に口にしてはならないことであり、
たとえ怒った勢いであっても言ってはいけないことだと思う。
大切な子供を比べることなんて、できないし、
父さんは心にも無いことが口から出ることがあるんだよ、
お前のことを、とても愛していることは、分かるでしょう?
お前にもしものことがあったら、母さんよりも早く、真っ先に飛んでいくのが父さん
だよ。
決して本気ではないんだよ、許してくれ。」
と、うつむき、私の顔を見て話すことができないほどうなだれて、涙をぽろぽろ流し
ていました。

父は、想像力にかける人です。
人の気持ちや、場の雰囲気が読めない人なので、
私の知っている範囲でもかなりの爆弾を爆破させてきました。
母は、父方の親戚の人から面と向かって
「よく、あんな人と一緒になったわね。」
と言われるほど、親族から見てもおかしな父です。


だから、まだぴんとこないらしく、
母が泣きながら、続けたこのような言葉、
「お前が父さんの言った一言で、ひどく傷つき、
それを20年以上も根の深いところで持ち続け、
何かある度、その言葉を引きずってきたかもしれない。


父さんに褒めてもらおうと、必死に頑張ったろうね。」
そう言うと、母は私が頑張ってきたことをピックアップして
あの時はああだった、こうだったと、思い出を語り、
嬉しかっただの、誇らしかっただの、たくさん褒めてくれました。


そして、
「その裏にはそんなことがあったなんて・・・・・・・・・。」
父もようやく私の辛い気持ちがどれほど根深いかを知り、
とんでもないことをしたという実感がわいてきたのか、
顔を覆い、肩を震わせていました。

今回の私は、父を責めるのではなく、
本心から、父のこれからの幸せのきっかけになればと思っています。
(以前の私は、問題に直面したときは感情が先走って
相手を傷つけることがおおかったのですが。)

そのような背景があったので、父のゴミを出すことは、結構スムーズでした。
自らすすんでピンクの紙に感謝を書くまでにはいたりませんでしたが
勧められて一応は書いてみたら、かなり感謝でいっぱいでした。
自然と出るようなくらいまで次回もチャレンジしてみたいです。