集中内観 体験報告 NO.129

今回の内観は、前回に引き続き父に対して行いました。

父自身の不幸な生い立ちからくるかたくなさや自己憐憫・被害者意識など
に対して、「情けない!」という苛立ちと軽蔑を強く感じ、父親を蔑むよ
うな言葉が溢れてきました。

そんな状態なので、期待など全くしてないと思い込んでいたですが、「普
通の父親であって欲しかったのに」という気持ちを随分溜め込んでいたこ
とに気づきました。普通って何なのかよくわかりませんが、ただ自分の思
う世間一般の父親像から大きくズレていたことに、大きな羞恥心を持って
いました。

普通のシャツやセーターを着て欲しい、人に会った時には普通に挨拶して
普通の振る舞いをして欲しい、普通の感情表現をして欲しいなど…。

「人に(父親を)見せたくない」とか「(そんな父親だから)何とかとり
つくろわなくては」「(同じタイプの人間に見られないよう)自分だけは
しっかりしていなければ」などと必要以上に気を張って、母親にも心を開
いていなかったこともあり、いつも「誰にも頼れない」という孤独感と不
安感の中で暮していたことを思い出しました。以前結婚するにあたっても
あの父親(&母親)でも受け入れてくれ、そのことで私のことを馬鹿にし
たり軽蔑したりしない人というのが重要な条件でした。
(今思えば随分尊大で失礼な思い込みだなあ〜と思います…)

そんな気持ちを書き出しているうち、「もう重荷は降ろしたら」という言
葉が出てきました。一人でキリキリして疲れたことにようやく気づいたと
いうことでしょうか。

けれど、父親に対する期待や苛立ちは虚しく宙に浮いたままで、そのこと
を面接して頂くと、「人の意識には何でも受け入れられる深い部分がある
ので、お父さんのそういう部分に向かって自分の気持ちを伝えてみたら」
とのアドバイスを頂きました。

終了まで、ひたすら自分の気持ちを父に向かって書き綴っていました。心
の中でさえ、父親に訴えかけるというのは初めてのことでした。それに対
する反応は残念ながら感じることができなかったのですが、次回も引き続
き父に向かい合ってみたいと思います。