集中内観 体験報告 NO.214

栃木県の○○です。
5月から毎月2日間、内観に通い、12月10日ついに両親への感謝の気持ちに至ることができました。

父は感情のコントロールが出来ず、家族に暴力を振るい物をぶち壊し、職場の人間関係もぶち壊して仕事を転々としてきました。

子煩悩なのに瞬間湯沸しのように突然怒り出す父は、子供時代の私にとって訳のわからない人間であり、何でこんな人 が自分の父親なのだろうと思い大嫌いだったのです。

母は忍耐強い人で、 物心ついてから養女に出されたためか、自分の感情を押し殺すようなところがありました。 しかし私が高校生になった頃には、さびしい気持ちで遠慮しながら育ったこと、父 の仕打ちでつらかったこと等を話してくれました。

私が生まれたときはやっと本当の血のつながった親子関係ができたと思い、すごく嬉しかったそうです。平 成 4年、長年のストレスで母はスキルス胃癌を患い、あっという間に亡くなってしまいました。

その後私の心の中は大変な状態でした。父が長い年月をかけてじわじわと母を殺したようなものだと父を恨み続けました。

一方で私自身も母に罪悪感を持ち 続けていたのです。母の経済的な苦しみを知っていながら見て見ぬふりをしてきた こと、不用意な言葉を投げつけて母の心を傷つけてしまった時のこと、病気の兆候 に気づけなかったこと・・・。

「助けてあげられなくて、孝行できなくてごめん ね。」と悔やまれてなりませんでした。きっと一生父を嫌いなままで終わり、母を思い出す度ズズーンとくる重苦しい思いを一生抱えていかなければならないのだと 思っていました。

5月から8月まで父の内観に取り組みました。「ぶっ殺してやる」 「お前が死ねばよかったんだ」という思いがこれでもかというほど毎回あふれ出てきて、この思いが無くなる時が来るのだろうかというほどでした。

8月の内観最終日、ようやくネガティブな感情が出なくなったのに、ありがとうの思いも出てきません。

若子さんが「お母さんにごめんねという思いを持ったままでは、お父さんと 仲直りすることが難しいのだと思います。お母さんの内観を始めてみましょう。」 と言って下さいました。

9月、母の内観直後におどろいたのは、どんな時も心の底に 存在して暗いほうへと引きずり戻すような重苦しい感情がすごく軽くなっていたのです。

10月の内観後、またおどろいたことに父への悪感情が無くなっていて、父と会うのが楽しみなのです。11月、母への自責の念や亡くなってしまった悲しみなど をすっかり吐き出しました。

そして若子さんが、母がこの世で会えなかった初孫と ぽかぽかの陽だまりの中で楽しく幸せに過ごしているイメージを、母の潜在意識へ送ってくれました。

12月、これまでの内観を振り返り、父母への思いをすべてたどりました。もうゴミらしいものが出てこなくなり、若子さんに「お母さんに今の自分はこうだよと手紙を書いてみてください。」と言われました。

「これから頑張っ て生きていくよ。お母ちゃん、ありがとう。あなた以上の母親はいない。私は本当に大切にされ ていたんだね。」と書きながら、大泣きしていました。

死にたいような思いで始まった内観です。今では父と会うと楽しくて、父の健康を本気で心配し ている自分に気がつきます。前は「死んじまえ」なんて思っていたのに。今後孝行らしいことも出来そうです。私の中の母のイメージはすっかり変わってしまいました。

私の誕生を心から喜んでこの世で一番私を愛してくれていた母。思い出すと 「頑張れ」とにっこりと笑いかけてくれるようです。亡くなっていても母子として 結ばれた魂は本当に繋がっているのですね。内観に出会えて私は幸せです。この8ヶ月間、内観とともにニコあり、気づきの大切さも教えていただきました。若子さん、感謝しております。ありがとうございました。