たとえば、今まで借家暮らしをしていたあなたが、経済的にもゆとりができて、家を建てるとします。家の建て方にもいろいろあるかと思いますが、純日本建築の家を望みました。当然、昔ながらの腕の良い大工さんが必要となりました。
さて、どうしましょう。
腕の良い大工さんと言っても、どの大工さんがすばらしい技術を持った人なのか? それを見分ける手だては如何に?
こんなとき、何を基準に大工さん選びをすればよいのでしょうか?
昔から、腕の良い職人さんは、その人が使っている道具を見ると分かる! と言われてきたそうです。
そう言えば、今はつき合いがなくなったけれど、私の友達に、すごく賢い人がいました。さまざまな才能を持っている。おまけに頭も良く切れる。ただ、信頼できない何かを感じてしまいました。
振り返ってみると、その方は決して、物(道具)を大切にするような雰囲気の方ではなかったようです。お金回りが良いというか、物を粗末にするというのか、パソコンにしても、1年間に3台も買うことがありました。階段から落として壊したとか、・・・、彼なりの理由があったようですが・・・
自称、「物書き(執筆家)」と称するその彼は、自らの商売道具でもその調子だから、当然、自分の身体に対しても大切にするなどという意識はなく、一日に100本以上のタバコを吸い、いつも、身体の不調を漏らしていました。
確かに、彼がもっている能力はたいしたものだと思います。
でも、信頼できない何かを感じてしまったのも事実でした。だから、つき合いが終わったのだと・・・
腕の良い職人さんが自らの道具を大切にする。という視点からすると、彼から感じてしまう信頼のなさは・・・
プロとアマの違いといえば・・・
世の中、自称プロという人がたくさんいらっしゃるようですが、本物探しは難しい!
いかに良い道具を使っているのか、ということも、プロとアマを見分ける一つの基準となるでしょう。たとえば、プロ意識を持った魚屋さんなら、切れる包丁を使いたいという思うのが当然、一日の終わりには、必ず、包丁を研ぎます。
プロと言われている人たちは、みんなそれなりに、道具を大切にしているわけですね。
もし仮に、いくら腕の良い大工さんであっても、まったく切れないカンナを使って、柱を削るという作業は大変なことだと思いますよ。やはり、使う道具によって、結果は歴然と現れますから・・・
私のはスキーが好きで、多い年ですと、年間60日以上もスキー場へ通ってしまったこともありましたが、スキーの初心者は、ほとんど道具の事など気にしていません。でも、スキーが上達するにつれて、エッジを研ぐとか、靴の調製をするとか、いろいろと気になることが増えてきます。道具から伝わるちょっとした感触の違いが結果を大きく分ける、ということが分かってくるからだと思います。
良い道具があって、始めて良い仕事ができる。
これは、宇宙の真理です。・・・とまで大きな事は言いませんが、それに近いものは感じることもあります。でも、やはり、これも宇宙の真理なのかな〜
私は、気功とか、カウンセリングみたいなものを職業としている人間ですが、その私が、私にとっての道具っていったいなんだろう? と考えたとき、こうしてホームページを作っているときはコンピューターを使うのだから、パソコンだろうか? なんて思うこともありますが、忘れてならない大切な道具とは、天から授かったこの身体だと思うのですよ。
身体の調子が悪いと、どうも、直感が鈍るみたいで・・・
もともと身体が弱いとか、今現在、病気をしているとか、手術をしてすでに胃がないとか、個人個人の状況は違うにしても・・・
いま、在る、自分の身体に対して、自分の人生を生きるための大切な道具であるとの自覚を持ち、自分の身体を大切にする、ということが、自らの人生を成功させるための一番の近道となるようです。
道具を大切にしていない人、ましてや、一番の道具である自分の身体を大切に・・・という気持ちになれない人は、何をやっても中途挫折に終わるかもしれませんよ。
仮にですよ。
いつもいつも素晴らしいことを企画して、そして、実行に移すのですが、そのたび毎に中途挫折をしているという人がいたとすると、その方は胆のうに問題があると思っていても良いかもしれません。
また、たとえば、何をやっても身につかない。たくさんお金を掛けても、それが活かされてこない。という人がいたとすると、腸を大切にしたら宜しいかと思います。
というように、あくまで一例ですが、身体の状態と、その方の人生の流れは比例します。
このホームページのNO.23で、プロ野球のオリックスのイチロウ選手のことを取り上げましたが、毎年毎年、首位打者になる彼の成功への秘訣とは、彼は自分の商売道具である身体を非常にうまく管理しているという点があげられます。
この世の中にたくさんの種類の仕事があれば、その仕事なりの道具が世の中には存在するわけですが、誰にも共通する道具と言えば、この身体です。くれぐれも大切にしましょう。
ところで・・
最近、食べ物屋さんの料理がまずくなったと感じています。何処へ行ってもおいしく感じなくなりました。ただ、私の身体が不調だから、何を食べてもまずい! というのではなく、料理を作る人の感覚が落ちたのだと、勝手ながら、そう思っています。
でも、料理屋の板前さんや、コックさんたちは、皆さん、それぞれに、「私はプロの料理人として・・・最高のものを作っている」という気持ちはあるみたいですが・・・ そして、包丁も毎日研いでいるみたいですが・・・
物としての道具を大切にするというところまではすばらしいのですが、その先がどうも・・・
私の嫁さんの実家の近くに腕の良い寿司屋さんがいたそうです。その方があるとき、ガンになりました。退院してから、また、寿司屋を再開したそうですが、「味が落ちたね・・・」ということで、最終的にはだれもお客様が来なくなってしまったそうです。最後には、お店を閉めたそうです。病気になってから、舌の感覚が狂ってしまったようです。分かるような気がします。
そう言えば、私の住んでいるところには、すご〜く、おいしいラーメン屋さんがありました。1週間に1度以上は通ってしまいました。
しかし、それがこのところ1年以上もご無沙汰してます。味が落ちたな〜と思っていたところ、ばったり、お見舞いに行った病院の前で、そのお店の主人と会いました。
「どうしたの?」と聞くと、「どこどこが調子悪くて・・・」だそうです。
「やっぱりな〜」
道具としての自らの肉体がバランスを失ってしまうと、たとえその気になって一生懸命にそのものと取り組んだとしても、結果は寿司屋さんやラーメンに等しいものとなるみたいです。
日々の生活において、自分の身体を、自らの人生の大切な大切な道具として、大切にしましょうね。
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