NO.30 感覚を敏感に

 
こんにちは!
気づきの瞑想、やってみましたか?
もし、まだでしたら、ぜひ、やってみてください。
あれって、とっても、良いですよ。
何度か、やってみたという方は、更に継続してみてください。
自分を含めて、身の回りのことなど、いろいろと変わってくると思いますから。
 
私の知り合いなんですが、もう、タバコがなければ生きてはゆけない。
というようなタバコ、命、というような方がいましたが、慈悲の瞑想、そして、気づきの瞑想をやっているうちに、段々に、タバコへの執着が減ってきたんでしょうか?
 
あるとき、娘さんに
「おとうさん、タバコって、健康に良くないんだってよ」
と言われたのがきっかけで、だったら、止めてみようと思って止めたそうです。
私が彼と会ったときは、禁煙2ヶ月余りのときでした。
 
普通の禁煙だと、止めたはいいけど、吸いたくて、吸いたくて・・・
寝ても覚めても、タバコの事ばかりが頭の中をぐるぐる回って・・・
 
こんな人、良くいますよね。
私の友達もその一人かと思って、
「どう、タバコをやめたというけど、吸いたくならないの?」と聞くと、
「いや、別に・・・」という答えが返ってきたのには、こりゃ~~ ビックリ!
 
私は、生まれてから、たったの1度も吸ったことがないんですよ。
もう、20年以上も前のことになりますが、中学、高校と、興味本位で周りの友達は、スパスパと、やっていましたが、でも、私は、タバコにはまったく興味がありませんでしたね。どうも、あの臭いがダメなんですよ。
 
まあ、そんなことはどうでもいいんですが。
その彼がタバコをすんなりと止めたと聞いて、私は本当に驚きましたよ。
 
私の父なんか、肺が悪いというのに、タバコを吸っていましたし、「タバコを止めるくらいなら死んだ方がましだ!」と言いながら、ゴホゴホと咳をしながらも、吸っていましたし、最後は、肺が悪くて亡くなってしまったのですが、本当にタバコの好きな人には、止める事なんて、想像もできないくらいの苦痛なんでしょうね。
 
そんなタバコ好きの彼が、スッと、タバコを止めたんですから、こりゃあ、もう、驚き以外のなにものでもありませんよ。
 
ただ、気づきの瞑想について、分析してみると、タバコが止められたということも納得がゆくんですよ。
 
気づきの瞑想にも、それなりの段階がありまして、みなさんにご紹介しましたのは、第一ステップの基本メニューですが、あの実践の中で、私たちの感覚は、非常に敏感になってゆきます。
 
感覚が敏感であること、イコール、幸せの切符を得ることかな。
 
私の友人は、タバコが自分自身の身体にとって、必要なものではない。ということを感じたんでしょうね。
だから、あんなに好きだったタバコが、いとも簡単に止められたんだと思います。
 
気づきの瞑想を実践していると、何が自分自身に必要なのか、何が、不必要なのかも分かってくるかもしれませんよ。当然、生き方が変わりますよね。
 
気づきの瞑想の第一段階は、感覚を敏感に養う。ということがあります。
 
健康だって、感覚が敏感だからこそ、得られるんですよ。
先日、どこかの海岸へ、鯨さんが10頭以上も打ち上げられて死んでしまいましたね。
あれは、ひとことで言うと、鯨さんの感覚器官が異常になってしまったからです。
 
その原因は、海の汚染にあるようですが、私たちが想像している以上に、私たちの大切な星である地球は汚れています。もちろん、海も汚れています。今の海の水は、汚染物質が一杯なんですよ。
 
そんな汚染物質の中で暮らしてゆなねばならない鯨さんにとっては死活問題ですが、汚染物質の影響で鯨さんの感覚器官に異常が生じ、本来なら、まず、間違うこともない ような航路ミスが起きてしまったようです。
 
実は、先の鯨さんと同じようなことが、我々にだって起きているんですよ。
 
何が正しいのか、分からない。何が、間違っているんだか、分からない。
どちらが安全なのか、どちらが危険なのかも・・・
こんなにも、私たちの感覚器官も、鈍くなってしまっているんだと思われます。
 
以前、別のページで負債のことをお話ししましたが、感覚器官が敏感であれば、何が負債になるのかも自ずと分かるようになりますし、また、規則や戒律なんか作らなくても、負債になるようなこと、つまり、自然法則に反するような思いや、行動はしなくなるのでは・・・
 
食べ物だって、あれが良いとか、これが良いとか、頭で考えて食べていますが、もし、感覚器官が敏感であれば、何を食べたら身体に良いのか、知識を勉強しなくても、サッと感じてしまうことだって可能なのかな。
 
食の狂いって、病気と大きく関係していますから、間違った食生活をしていると、栄養が偏るだけでなく、身体に毒素をドンドン溜めてしまうことになり、蓄積された老廃物が病気を作りだしたりもします。
 
感覚器官が敏感になるって、大切なんですよ。
 
気づきの瞑想で、お腹のふくらみ、へこみに注意を向けますが・・・
もしですよ。
「へこみ」「ふくらに」を、うまく、感じとれないとしたら、そんときは、そっと掌をお腹に当ててみるといいですよ。
ああ、へこんでいる。
ああ、ふくらんでる。
と、すごくリアルに実感できると思います。
 
先日、あるおばあちゃんに気づきの瞑想を教えてあげたときのことなんですが、「へこみ」「ふくらみ」を感じてみてください。とお伝えしたのですが・・・
 
なんと、「へこみ」「ふくらに」が分からないと言うんですよ。
いや~~ これにはビックリしましたが、そうだよな~~
誰しも、みんな、同じように感じるわけでもないし、「へこみ」「ふくらみ」を感じられない人がいても、不思議ではないな~~ と気づきました。(これも気づきの瞑想の効果でしょうか?!)
 
だったら、いっそうのこと、手の平をお腹に当ててみて! と言うと、
今度は「よく分かる!」「よく分かる!」と喜んでいました。
 
やっぱり、「へこみ」「ふくらみ」の実感がないと、やる気も起きませんよね。
へっこんでいるんだか、ふくらんでいるんだか、何が起きているんだかが感じられないと、やっていても、つまらないですよね。
でもね。
 
手の平を当ててでも良いですから、「へこみ」「ふくらみ」をやっていると、段々に感覚が養われてきて、敏感になってきますから、ゆくゆくは、手の平をお腹の上にのせなくても、お腹の「へこみ」「ふくらみ」が感じられるようになるでしょう。
 
このとき、一つだけ注意がありますが、「へこみ」「ふくらみ」を、うまく、感じようとするあまり、息を吸いすぎないでくださいね。
 
息を吐くときは、意識的に、お腹がペッチャンコになるくらい、へこましても構いませんが、膨らますことに意識的になると、緊張してしまいます。また、身体に異常が現れることもあります。ぜひとも、ご注意下さい。
昔から、腹式呼吸が良いといわれていますが、あくまでも、吐くだけに集中しますが、吸うのは自然に行います。
 
最後に、ある方から、お便りを頂きましたので、ここに紹介致します。
ありがとうございました。
お便りをそのまま引用しました。
 
気づきの瞑想を毎日真面目に行うようになってから5ヶ月程です。
瞑想は一度に10分くらい、1日に2回行っています。
慈悲の瞑想なども、続けています。
 
実感した効果は、いろいろあるのですが・・。
・心が安定し、集中力が出てきた。
・自分の心の癖や、否定的な感情の立ちあがる様子が、少しずつわかってきた。
・先延ばしの癖が治ってしまった。
・大の苦手だった整理整頓・片付けが好きになってしまった。…等です。
 
後半のふたつについては、夫が、奇跡でも起きたのかと驚きながらも大変喜んでくれています。心をきれいにしたくて瞑想をはじめたのですが、いろんな効果があるのだと実感しました。
 
また、瞑想の効果かどうかよくわかりませんが、誤った方向へ進もうとしても首の凝りのような不快な反応が現れて教えてくれるので、気づいたら軌道修正するようにしています。
 
今では、怒りなどの感情が持っている恐ろしさを実感できますので、そういった感情を持続させる事はできなくなりました。
それでも、毎日マイナスの感情は出てきます。
それを否定したり、嫌ったりすると、これまた首の凝りなどにつながりますのでマイナス感情を否定していたら、「否定している」などと実況放送するようにしています。