NO.39 懺悔

 
仕事柄、感じることではありますが、ネガティブな感情から生じたエネルギーが、処理されずに心の奥深くに残ってしまい、それが原因で、病気になっていしまうことって、あるのかな~~ 
 
ネガティブな感情、たとえば、怒りや憎しみ、不安、恐怖、嫉妬、ねたみ、悲しみ、寂しさ、などなど、さまざまな種類がありますが、中でも、怒りの感情は最もヤバイ、エネルギーの一つかもしれませんよ~~
 
「ムカッ」と怒ったその瞬間に生じた「怒りのエネルギー」が、身体の中の肉体細胞に対して破壊的影響を与えてしまって、大きなダメージを身体さんが受けてしまう・・・
 
怒りとは、我々の健康、もしくは、幸せにとって、最も有害なものの一つです。
怒りのエネルギーは、猛毒かもしれませんよ。
ある意味においては、砒素よりも、青酸カリンよりも・・・
 
ところで、怒りが、ネガティブな感情の最上級だと思っていると、とんでもない話!
相撲でいえば、怒りが「大関」クラスなら、更に上の「横綱」があるんですよ。
 
横綱クラスって、いったい、何だと思いますか?
 
実は「憎しみ」「怨み」の感情です。
 
怒りは、一時的というか、断片的というか、持続性には欠けますが、怒りが持続した場合に更に進化して「憎しみ」「怨み」へと変わります。そうなったら、それはもう大変な話かもしれないな~
 
外でカラスが鳴いています。「うるさいな~」と、怒りが起こっても、最初はすぐに消えてしまいます。でも、また、カラスが「ガアガア~」と鳴くと、「あの野郎、また、鳴きやがって・・」となり、最終的には、カラスの存在そのものが、憎く感じられてしまうこともあります。断片的である怒りが何度も重なることで、「憎しみ」「怨み」が生じることもあるようです。
 
「憎しみ」「怨み」のエネルギーは永続的であります。執念深いという感じでしょうか。怒りっぽい人が、執念深いとはならないことからも、怒りには、永続的な要素は少ないようです。
 
でも、ひとたび、この「憎しみ」「怨み」のエネルギーに支配されてしまうと、まず、それから離れることは難しいし、「憎しみ」「怨み」のエネルギーを持ちながら生活するとなると、幸せとはほど遠いところに放り出されてしまうような感じです。
 
職業柄、さまざまな問題でお困りの方々が、癒しクリエーションへはいらっしゃいますが、その中の70%以上の人が、ご本人さまが気づいていらっしゃるかどうかは別にしても、深い憎しみというか、強い怨みの想いを持っているような気がいたします。勘違いでしたら、ご免なさい。
 
ネガティブな感情の横綱である「憎しみ」「怨み」のエネルギーが原因となって、さまざまな問題へと発展しているのかな~ と思うこと、しばしばですが、もしそれが事実だとしたら、この「憎しみ」「怨み」の感情エネルギーを処理しなければなりませんよね。
 
たいていの場合、この「憎しみ」「怨み」の感情は、赤の他人に向けられたものというよりも、過去において、もしくは、今現在でも進行形状態であるかもしれませんが、自分自身のご両親に対して、たとえば、父親に対して、もしくは、母親に対して向けられていることが多いようです。
 
その件については、ご本人さまが認識している場合もありますが、なかには、両親がすでにこの世を去ってしまった為に、ご本人はそれには気づかれず、すでに忘れ去られている場合もあります。
 
今現在、他人さまに向けられている「憎しみ」「怨み」の思いであっても、その起源を遡ってみると、初期の段階では、両親に対して向けられていたものが、のちに、両親以外のどなた様かへ、すり代わっていることが、意外と多いようです。
 
逆に言うと、両親に対して、憎しみや、怨みの感情をまったく持っていないという人は、他の人に対しても、そのような感情を持ちにくいという一面があるようです。(すべてに通じるとは言えませんが)
 
怨み、憎しみの感情を心の内側に持っていると、なぜだか分かりませんが、怨み、憎しみがわき起こってしまうような場面に、自ずと出会ってしまうようです。つまり、憎しみや、怨みの場面に遭遇してしまうという背景には、その人自身の内側に、すでに、憎しみや、怨みのエネルギーが存在し、そのエネルギーがその場面を引き寄せているのかも。とも言えるでしょうか。こんな場合もありますよ。程度のご理解でお願い致します。
 
医学的根拠はまったくありませんが、波動医学の視点からすると、病気とは、人の意識エネルギーから作り出された現象と捉えています。ですので、怨み、つらみ、憎しみ等の思いを持っていると、そのエネルギーが現象化されて病気を作り出したり、人間関係をも難しいものとしたり、人生をも暗くしたりする。とも言えるようです。
 
これらのネガティブな感情エネルギーを持っていると、本来ならストレートに我が身に入ってくるはずの宇宙エネルギーが、頑なな心の為に遮断してしまうようです。大宇宙のエネルギーが、その人自身には、充分に届きにくということになるのかもしれません。
 
あるとき、30代半ばの女性が相談にやってきました。
胃癌で半年前に手術したそうです。
 
話を伺うと、その方の今現在の生活は、とても、とても、、幸せだそうです。
子供さんはいないということで、夫婦2人暮らしだと言っていました。
 
胃癌になるからには、それなりに、ストレスでもあるのでは? と思ったので、
「何か、ストレスにでもなることでもあったのですか?」と尋ねると、
 
「今はとても、幸せなんですよ。主人とは、とても、うまくいっているし・・・」
 彼女が云うには、ストレスなんて、まったく、ないよ。ということでした。
 
でも、胃癌でしょう?
 
おかしな話だよね??? と思いながらも、更に深く聞いてみると・・・
 
実は、今の主人とは、2年前に再婚したんだけど、その前に結婚していた人とは、3年前に離婚して・・・
その前の主人とは、8年間も一緒に生活していたんだけど、酒を飲んでは暴れるし、暴力は受けるし、それに、浮気、浮気の連続でしょう。・・・と、前の主人のことを語った彼女の顔からは、怨みというか、憎しみというか、かなりの激しいものが感じられました。
 
そんな彼女に対して、「気づいて、欲しいな~~」と思いながら、いろいろなヒントはお伝えしたんですが・・・
 
ただ、彼女としては、過去はどうあれ、今現在がこんなにも幸せなんだから、それでいいじゃない! という感じでした。
 
第三者的立場の私からすると・・・
今現在、幸せでいられるということ自体は、それはそれで素晴らしいことだとは認めます。
ただ、過去に生じてしまった憎しみのエネルギーが、未だに癒えていない。
そして、彼女自身に影響を与えている。
 
今が大切なんだから、過去はどうあれ、一瞬、一瞬を、今を真剣に生きることが大切なんだ! と、もっともらしいことをよく耳にはしますが・・ それは、確かに、その通りなんですが、しかし、今だけを意識して、真剣に生きていても、人は、必ずや過去に引きずられてしまうものなんです。それが現実ですから・・・
 
この世の中に生まれてきたということ自体が、過去の人生(前世)で、今生に生まれる因を残したために・・・ 仏教的には、このような考え方をするようです。私個人も、同感致します。
 
話を戻しますが、その方の場合、今は幸せでも、過去の影響を相当受けていると、私自身は感じましたので、最後まで、その方には、そのようなことを意識して欲しいと思い、接していましたが、しかし、結局、その日は最後まで、その女性は、私が何をお伝えしたいのかが分からないまま、その場を立ち去りました。
 
まとめてみると・・・
仮に、今がとても幸せであったとしても、過去の整理がきちんとできていないと、その過去に生じたネガティブなエネルギーの影響を受けてしまって、今現在がとても幸せと感じているにも係わらず、不幸な一面が表に現れてしまうこともあるんだな~~~ 
 
過去に生じてしまった自分自身のネガティブなエネルギーは、どこかで処理しない限り、時間だけが経過しても、そのまま半永久的にあり続けますから、今現在に対して影響を及ぼすことがあるようです。
 
もし、そのことが理解できたら、もしかしたら、その彼女の運命は変わっていたのかもしれませんが、それから約1年後、訃報の知らせを風の便りに聞きました。
 
私が思うこととして・・・この憎しみや怨みのエネルギーだけは、どうにかしてでも処理したい。そうでないと、人は幸せにはなれないのでは? 仮に、この憎しみや怨みのエネルギーを処理できたとなると、その人は、どんなにか救われることになるのではないでしょうか!
 
今現在、体調が悪く、さまざまな治療をしても改善されないというお悩みの方、もしくは、次ぎから次ぎへと、いろいろと問題が起こってきて、なかなか幸せ感を味わえない方、改善される希望のないような問題を抱えてしまった方、また、いろいろと良いことを教えられても、それらを実践出来ない方など。また、たとえば、気づきの瞑想、慈悲の瞑想をしようと思うと、すぐに眠くなってしまって実践できない方、忙しすぎて自分自身を見つめることが出来ないでいる方、また、心がいつも、いつも、寂しいという方、など、など、・・・
 
もし、そのような兆しがあれば、懺悔の言葉を念じてみることをお薦めします。


懺悔の言葉

懺悔致します。
無知であるために、犯してしまった過ちがあります。
 
先祖、父、母、兄弟姉妹、親族、そして、私とかかわった多くの人々に対する過ち   これら一切の過ちを懺悔いたします。
 
また、自分が受けた他の人の過ちもすべてゆるします。
 
このように、雑事をはなれ、一人静かに、自己の心身を念をもって観つめるとき
瞬間、瞬間、変化消滅し続ける現象を、
気づきの実践(気づきの瞑想)によって洞察し
真の幸福を得て、平安の道へ導かれますようにと、ここに誓願致します。


夜、お休みになる前にでも、心を落ち着けてから、懺悔の言葉を念じてみてください。
続けていると、きっと、「憎しみ」「怨み」の感情が消えて、楽になった自分自身を発見するのではないかな~~ と期待しています。
 
最後になりますが、癒しクリエーションの宣伝となってしまって申しわけございません。「憎しみ」「怨み」の感情を消す最も楽な近道は、癒しクリエーションの気功施術(ヒーリング)又は、記述式内観のどちらかを受けてみて下さい。「呪い殺したい」というような強烈な想いであっても、雲一つない青空のような心境になれますよ。では、本日はこれにて失礼致します。