NO.52 アトピー体質改善



え~~~ まっ、まさか! 私の娘が「アトピー性皮膚炎に?」と最初は思いましたが、考えてみると、嫁さんの家系では、アレルギーをもっている人が多いらしく、おまけに皮膚が弱い体質らしい? そのようなことが原因か、どうかは分かりませんが、生まれて間もなく、娘がアトピー性皮膚炎になりました。
 
対策として、ある食物に特に反応している状況から、それを食べないようにすること。即ち、除去食という考え方と取り入れ、改善を試みるか、それとも、何でも食べさせながら、改善を期待するか。ということでした。
 
私が若き日の修業時代の頃、ヨガ道場や食事療法の先生方を尋ね歩いた時には、どの先生方も、アレルギー反応を起こす「モノ」は食べないようにする。という考え方で、体質改善をやっていましたので、ある意味、そちらの方が楽かな~ とも思えました。
 
でも、今後の娘の人生を考えると、例えば、学校給食の時になって、牛乳はダメ。何々はダメ。年頃になって、友達みんなが食べている甘いお菓子もダメ。となると、仮に除去食によってアトピー性皮膚炎の苦痛から解放されたとしても、これから先、それと引き替えに背負うモノが大きいかな~ と思ったので、我々夫婦で出した結論は「何を食べても絶対に動じない体を作る(体質改善)」を目指すということでした。この際のキーワードは、2つでした。
 
 (1)腸内細菌のバランスを調えること
 (2)気の流れを整えること
 
この二つのことを一生懸命にやった結果、娘のアトピー性皮膚炎は改善されました。以下、写真付きで簡単に経過をご紹介させて頂きます。


生後3~4ヶ月目の頃

最初にアトピーだと分かったときは、生後3~4ヶ月目でした。(平成6年10月頃撮影)

痛々しげな左の写真は・・・生後5ヶ月位の時のものです。このときが最悪の状態で、痒くて夜も寝られないようでしたし、また、痒くて辛いのか、気がおかしくなったように泣くだけの時もありました。
 痒くて寝られないのが、アトピーさんにとって一番の致命傷ではないだろうか? そんな風に感じた時期でもあります。体質改善を試み始めて、実際に変化が現れ始めたのは、アトピーが発生してから3ヶ月位が過ぎた頃です。アトピーちゃんにとって、身体の冷えは、臓器の働きに対して大変なダメージになるんだな~~と実感しました。経絡の気の流れを整え、邪気を排泄して、冷え対策をしました。


1才の誕生日の頃

 

 左の写真は1才の誕生日の頃の写真です。(平成7年7月撮影です)

この頃には、自分たちがやって来たことの証しが出始めた時でした。見ていても余裕を感じられる時期にさしかかりました。この子に対して、してきたことは・・・
(1)腸内細菌のバランスを整えること
(2)気の流れのバランスを整えること 以上でした。
数ヶ月でこんな感じになりました。これには自分たちを含め、周りの人がビックリでした。


5才の時

 

1999.8.22 撮影 5才の時の写真です。

相変わらず、何を食べても大丈夫!
ツルツルお肌で、毎日元気良く遊び回っています。ごくごく自然なお肌になりました。
「除去食をしなくて良かったな~」と、今はしみじみ感じています。
 


気の視点から

アトピーさんの身体を気のレベルから観ると、アトピー性皮膚炎を病んでいることは、内臓全体の気の低下を物語っているように思います。
 
 東洋医学的判断では、たとえば、腎臓が機能低下を示している場合でも、腎臓が悪いというような表現はしませんし、仮に病院で腎臓の検査をしても腎臓に異常は見つからないことがほとんどですが、それでも、腎臓の気が低下している場合には腎虚と言い、その為のケアーをすることを薦めします。アトピーさんの多くは、腎虚の状態になっているようです。
 
 腎虚だけが問題ということではありませんから、肝虚、脾虚・・・というように、いろいろな組合せを考えなければなりませんが、気の低下の原因となる最たるものに「邪気」が考えられます。 この邪気と言われるものは通常の生活では気づきにくいものですが、アトピーさんのほとんどは身体の芯に「冷え」という形でこの「邪気」を抱えているようですから、「冷え対策」がアトピー体質改善には不可欠です。
 
仮に、邪気(冷気)がうまく排除され、各臓器の冷えが改善されると、生命エネルギーが高まり、お肌は見違えるようにきれいになります。アトピーさんは副腎機能強化が不可欠なのかな~ 薬としてのステロイド剤を外から身体に補給するのではなく、自らの身体の中から必要なモノをたくさん生み出せるようになったらいいですよね。それには腎の気が強くなり、副腎が強くならないと・・・ 副腎機能の強化はアトピー体質脱却の決め手!!


腸内細菌の視点から

腸の状態が良好だと身体全体はバランス良く保たれ、お肌もツルツルになります。とりわけ腸の健康は腸内細菌に委ねられています。いかに善玉菌を増やせるか、そして、悪玉菌の繁殖を抑えるか、これが腸内環境を整えるポイントです。
 
引いては、お肌の健康、身体全体の健康へとつながります。腸内環境が変わりませんと、お肌はツルツルにはなりにくいですよ。臭いウンチと、臭うオナラでは、アトピーとは、縁が切れにくい見たいですよ~


アトピーって、いったい何?

なぜ、この病気には「アトピー」という名前が使われたのでしょうか。「アトピー」いう言葉には「原因が分からない」という意味が含まれているそうですが、原因不明のお肌の病いだから「アトピー性皮膚炎」という名前なのでしょうか。アトピー性皮膚炎にはこれといった原因が見当たらないだけに・・・
 
さまざまな治療方針が生まれたり、さまざまな対処法が存在したりと・・・ 尋ね行く処、尋ね行く処で、まったく異なる情報を教えられるなど・・・ 一度、アトピーになってしまうと痒くて辛いのもさながら・・・
 
「治療のためにはどこに行けばよいのか」「どのような改善法を受け入れれば良いものなのか」と、改善方法云々にまで、たいへん頭を悩まされるようです。人によっては、そのためにノイローゼ気味になってしまうこともあり、深刻な状況でもあるようです。
 
原因が分からないからアトピー性皮膚炎と呼ばれるのでしょうが、しかし、そのアトピー性皮膚炎と言えども、アトピーになってしまうにはアトピーになってしまうなりの「根本の原因」が必ずどこかに存在します。
 
どこかに、必ず、アトピーになってしまっている原因がありますから、その根本の原因に気づけたらいいですよね。すべての現象が偶然ではなく必然的に成り立つとも言われる中で、他の病気ではなく、今現在、アトピーで悩んでいるというこの事実は、あなた自身がアトピーだからこそ学べる何かがある! ということになるのかもしれません。
 
このような視点から自分の病気を、例えば、アトピー性皮膚炎という病を見つけてみると、実に、大きな大きなメッセージが、大宇宙からあなたの元へやってきていることに気づかされるのではないかな~ と思います。